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祝!ハジ小夜バカップル同盟 結成(?) [萌え話]

月曜の朝にこちらに戻ってきました。思った以上に夜行バスの往復はこたえた~。背中と腰が痛いです。
さてそれはさておき、sumireさんのご尽力で「ハジ小夜バッカプル同盟」が実現いたしました!
ああ、バナーを作っただけの私を許して~!
詳しくはサイドバー上部のバナーをクリックしてちょんまげ。

できることなら同盟結成記念「バカップルまつり」でも催したい気分ですが、企画するには時間・体力ともに不足気味なので、とりあえずブログにハートでも降らせてお祝いしときます。
うちも降らせたいって方はコチラ↓をご覧ください。雪や花びらもあります。
http://logstar.realworld.jp/buzz/

そして、「早く孫を連れて帰省しろ」とおジィ&おバァたちがうるさいので、どこまで書けるかわかりませんが、バカップルらしくただいちゃいちゃなだけのSSを書きだす私。
ようするに一人祭り?アホや~。


『放課後まで待てないの』
*こんなタイトルですが、年齢制限するほどのことはない予定。 


「ハ~ジせんせ[黒ハート] 」
背中越しに響いた弾むような少女の声に、音楽準備室で授業に使う資料を選んでいたハジは、ページを繰る手を休めた。
昼休みには生徒たちが、とくに女生徒が入れ替わり立ち替わりやってくる音楽準備室も、ようやく静けさを取り戻したところだった。いつもなら、『予鈴はとうに鳴りましたよ、早く教室にお戻りなさい。』とたしなめるところだが、そうしなかったのは声の主がここに居るはずのない人だったせいだ。

「どうしました、小夜?」
急用なら携帯もあるし、学校の事務室の電話番号だって知っているはずなのに、前触れもなくやってくるとは予想外だったが、小夜がわざわざ職場に訪ねてきてくれたことが嬉しくないはずはない。幸い、この日の5時限目は空き時間で受け持ちの授業はない。穏やかな笑みをたたえてハジは振り返り、そしてしばし言葉を失った。
ハジの手からすべり落ちたファイルが、ばさっと床で音をたてた。
珍しく茫然としているハジをよそに、小夜はきょろきょろとあたりを伺うと、素早くクラーバッグを部屋に引っ張り込んで扉を閉めた。

「どう、似合う?」
楽しそうに言うと、制服姿の小夜はその場でくるりとまわって見せた。
ただでさえ丈の短いスカートがふわりとひるがえって、健康的なふとももが付け根近くまでのぞき、ハジをどきっとさせた。
女性の脚を見るというのはロマの習慣ではタブーであったから、ハジにとっては今時のファッションとはいえ、女子高生のスカートが極端に短いことにはいささか抵抗があったのだが、それどころではない。これではどこで盗撮されるか、わかったものではない。
「なんて格好をしてるいんですか!」
思わず小言を漏らしてしまったハジだったが、小夜は全く悪びれる様子もなく答えた。
「ん?ここに来るまで、誰にも怪しまれなかったよ。」
そういう問題ではないのですが・・・。
とは、ハジの内なる声である。

見とがめられなかったのは当然で、小夜の外見はいまだに16、7のままだから制服を身に着ければ、難なく生徒たちに紛れ込んでしまえる。しかも、ここは短期間とはいえかつて小夜が通っていた高校で、当時と校内の教室配置はほどんど変わっていないので、職員に見つからないように音楽準備室に辿り着くのは容易(たやす)いことだった。
「いったい、どうなさったのですか?」
小夜の様子からして緊急事態ということはありえないが、なぜこっそり忍び込む必要があるのだろう。「だって・・・ハジが『先生』してるところ、見たかったんだもん。」
物珍しげに室内を見回して、小夜が言う。
こじんまりした室内はきちんと整頓され、ハジが本来の部屋の主にかわって世話をしているのだろう、観葉植物のグリーンがそよ風に揺れる白いカーテンに鮮やかに映えている。

「それでしたら、この学校のOGだと言えば通してもらえたのではありませんか。」
「ダメよ。いつ在籍してたかきかれたら、年齢があわないって怪しまれちゃうし、ウソ言っても名簿をチェックされたらバレちゃうもの!」
いちおう小夜なりに考えた結果が、女子高生になりすますことだったらしい。
ちょっとした冒険をおかして会いにきてくれた小夜が愛おしくて、ハジは大きな歩幅で歩みよると、華奢な身体をしっかり抱きしめた。

彼女がそんな行動にでたのは、自分のせいなのだ。急病で入院した音楽教師のかわりに短期間の臨時講師を引き受けてから、吹奏楽部の顧問の代役もあって、このところ出かけるのは早朝だし、帰宅するのも遅いので小夜に寂しい思いをさせている。
「愛しています、小夜。もうしばらく辛抱してください。引き受けた以上は入院中の先生が復帰されるまで、役目を果たしたいのです。」
「うん、わかってる。」
簡単に途中で責任を投げ出す男など小夜は願い下げだし、ハジの生徒たちは自分の後輩でもある。小夜もハジの白いシャツの背に腕をまわして、二人はしばし固く抱き合っていた。
なごり惜しそうにハジが身体を離すと、小夜はかるく瞼を閉じてあおのいている。
ふっくらしたくちびるに口づけたい衝動を理性を総動員して振り切ったハジを、どうしてキスしくれないのかと小夜がきょとんと見上げる。
「学校内では、問題がありますから。」
「あっ!」
苦笑するハジの言葉で、小夜はようやく自分たちが『高校教師と現役女子高生』という、世間的にいけないカップルに見えるのだと気がついた。
そこへハジが長身をかがめて小夜の耳もとにそっと囁く。
ぽっと赤くなった小夜の頭の中で、『続きは今夜、ゆっくり。』と言ったハジの甘い声がぐるぐるとまわっていた。

     たぶん続く。     


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かぁ~

キャア~♪映像が目に浮かびます。
アニメ化にならないかしら・・・(笑)。
by かぁ~ (2009-08-06 11:20) 

トントちゃん

おお、ハートが飛び交う中で学園ラブストーリーだあ~☆
by トントちゃん (2009-08-06 17:45) 

うさぎりんご

>かぁ~さん
ありえないほど小夜たんが能天気で失礼しました。
こういうのDVDの特典につけてほしかったと思います(笑)。いや遅くない、そのうちブレーレイも出るでしょうから、そのときには何かつけてほしいものです。

>トントちゃん
小夜たん、ハジの仕事ぶりが気になって、やってきちゃいました。昔、ダンナ様が高校教師で、奥さんが教え子ってドラマがありましたよね。あれが頭から離れなくて、小夜たんに女子高生の恰好をしてもらいました。

by うさぎりんご (2009-08-07 15:29) 

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