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海のエジプト展に行ってきました。 [閑話休題]

海底から引き揚げられた古代エジプトの遺物なんて、こんな機会でないと目にすることができないだろうからと、開港博でにぎわう横浜へと行ってまいりました。

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せっかく連れていったのに、うちのお嬢は興味なさげ・・・。はぁ~~~。
中は写真撮影ができなかったので会場内の様子がお見せできないのが残念ですが、気を取り直してレポしてみましょう。

入ってすぐに大型ビジョンの下に、装飾のある柱の一部と思しきブロックとか、ヒエログリフの刻まれた大きな石があって、はるか昔にエジプトで刻まれたものだと思うと、感慨深いです。
展示は「カノープス」「ヘラクレイオン」「アレクサンドリア」と都市別になってます。

最初は「カノープス」、セラピス神をまつる神殿があり多くの巡礼者が訪れた町。
このコーナーで興味深かったのが「デカンの祠堂」
全体にヒエログリフが刻まれた石の祠(ほこら)なのですが、いくつかのパーツが立体パズルのように組み合わさった状態で展示されています。それぞれのパーツは別々に発見されたため、長らく離れた場所で別個のものとしてバラバラに収蔵保管されていたのだそうです。それらがもとは一つのものであったと気づいた人がいて、めでたく復元されたのだそう。精緻なヒエログリフが美しい祠堂でした。ぐるっと回って裏側も見られるのがグーです。
海底に埋もれ浸食を免れたのでしょう、「ファラオの頭部」が並ぶなかには、いま彫り上げたばかりにように滑らかで美しい像がありました。そしてウエディングリングなどの装飾品。これらには驚くほど細かい細工が施されています。
そして、このコーナーで私がもっともよかったのは、「王妃の像(アルシノエ2世)」。頭部と腕の一部が失われてますが、薄布をまとった女性の像で、体に布(それもすご~~く薄い)がまとわりついてる感じがリアルです。後ろから見たら、いまにも歩みだしそうです。
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王妃の像 (朝日新聞の号外より)



つぎは「ヘラクレイオン」。ヘラクレスに捧げられた大神殿があった町。エジプトと地中海世界の玄関口でした。
まず目につくのは「プトレマイオス8世のステラ」。見上げるほど大きな石版です。
そして、このエジプト展の目玉であるハピ・ファラオ・王妃の三体の巨像がこのコーナーにあります。保存状態がよく、とても美しい「ネクタネボ一世のステラ」も必見です。
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画像は記念グッズの絵葉書2枚。周りは加工してます。左が3体の巨像。右がネクタネポ一世のステラ。


「アレクサンドリア」はプトレマイオス朝の王都として栄えた町。
このコーナーにクレオパトラのコインがあります。ちょっとかわったものでは「エロティックな神像」ってのがありました。どれも小さいんですが、大胆なポーズの女神様(?)とか、男性のカタチしたものとか・・・笑。
最後のほうに、発掘の疑似体験(刷毛で画面の海底の砂を払うと、お宝が現れます。)をができる装置があって子供たちに人気でした。
古代エジプトの香り体験は「乳香」とか「没薬」とか、名前は聞いたことがあっても、いったいどんな香り??と思っていたものを嗅ぐことができました。「乳香」はスパイシーな香りで、「没薬」は一言で表現すると生薬の匂いでしたね。クレオパトラをイメージした香水は、甘くて素晴らしい香りでした。売ってくれたらいいのに~~~!

お嬢が疲れたので、バーチャル体験シアターは入りませんでしたが、PCのバーチャル体験はダンナとお嬢がやってました。CGで再現されたアレクサンドリアの街をいろんな角度から俯瞰できます。

入場料が大人2300円と少々お高いのが玉にキズですが、展示品はすばらしかったです。




ミュージアムショップにはエジプト風のキティちゃんだの、王家の紋章の一筆箋なんてのがありました。ストラップだかブレスレットだかにヒエログリフで名前を書いてくれるサービスも。
公式グッズの「エジプト海底遺跡おもしろブック」(24ページ)は子供向けですが、はっきりいって内容が薄いと思いました。ぼったくりなので、やめといたほうがいいです!(あくまで個人的な感想です。)
その代りに、お嬢にはこれを買いました。

名探偵コナン推理ファイル  エジプトの謎 (小学館学習まんがシリーズ)

名探偵コナン推理ファイル エジプトの謎 (小学館学習まんがシリーズ)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/19
  • メディア: 単行本

漫画とあなどるなかれ・・・巻頭のカラー写真の中には、アレキサンドリアの海底遺跡も載ってるし、「エジプトの謎」と題した小学生向けの読み物が充実しているので、私は「エジプト海底遺跡おもしろブック」買うくらいなら、名探偵コナン推理ファイル エジプトの謎 のほうがお勧めです。これは書店でも扱ってます。
公式カタログは、子供が一緒に楽しめるタイプのものじゃなかったのでパス!図鑑みたいに大人も子供も楽しめる構成だったら2400円でもいいのだけど・・・。よほどエジプト史が好きな人か、資料として必要とする人でないと、購入しなさそうな気がしました。というわけで自分のお土産は絵葉書3枚。

エジプトなりきりフォトスタジオ(1枚1000円)では背景と衣装を合成してくれるんですが、女の子の変身願望はバーチャルなんかで満たされないと思うんですよね(あれは子供向け?いや、子供だってカップルだって、実際着られるほうがいいんじゃ?)。実際に衣装を着させてもらえるなら私はもう少し出してもいいと思うんだけどけど。これに限らず、価格だけじゃなくて満足度も重視せんと「つまらないものに財布の紐は弛まへんで~」って、つい言いたくなります。ま、いろいろ制約があるんでしょうけどね。入場料は少し下げて、その分グッズやサービスに気持ちよくお金出してくれるお客さんからから収益あげるシステムにできないもんですかね。ぶつくさ。
最後はぼやいちゃいましたが、貴重な遺物の数々を間近に見られる機会ですので、横浜方面においでのさいはお立ちよりくださいませ。


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